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(1)はじめに
 農業分野では気温、降水量、風向・風速、日射が主な調査項目で計画地区に気象基準点を設置し事業実施前から事業完了まで調査し、 近傍の気象データとの相関を取るのが主流となっています。農業用水取水では水質が問題となります。特に硫黄酸化物、鉄分、 塩分などが多いと農作物の用水には不向きとなります。このうち塩分は海に近い河口付近から取水している場所に多く問題が発生します。 塩分濃度の基準値は地区により決められており、EC計によりモニタリングし、基準値以上になると取水を中止します。 塩分濃度が高くなる理由としては、気圧の低下、河川を遡上する風速の増加などがあり風向・風速、気圧の調査も実施するとより効果的です。
 農業、穀倉地帯では、稲作を中心に麦や大豆を組み込んだ営農が行われている場合が多くあります。 近年、これらの地域では経営体育成基盤整備事業による農業基盤整備が進められ、これと併せて輪換畑における干ばつ被害防止・収量の増加 ・品質の向上を図るための様々な方法の一つとして地下かんがいが実施されていますが、有効層内の土壌水分をコントロールするための技術の 確立とその普及が求められているところです。試験圃場などでは、輪換畑の地中に埋設された暗渠にかんがい用水を注水し、 水閘を締めることで人為的に圃場内の地下水位を上昇させ、毛管上昇により畑作物の根群域に水分を供給しており、その効果の検証として、 土壌水分調査(pF値)を実施し、併せて地下水位の調査がのぞまれています。
(2)土壌水分計の設置
 土壌水分計を畑に設置するときは、地中の深さに対応したパイプの長さに合わせたものを、あらかじめ用意しておき石の無いところを選んで設置します。 地中深さが浅いときは、スコップ等で掘り返して設置しますが、地中深い位置に設置するときは、土壌水分計用のオーガーを使用します。設置するときは、 暗渠に十分注意して設置します。(マニアル抜粋)
(3) 点検・データ回収
 土壌水分計のエアープールの水位を確認します。水位が著しく少ないときは、脱気水を補給します。極端に水抜けしている状況のときは、 パイプやエアプールの密着度やポーラスカップの亀裂などを確認します。(保守点検表抜粋)
(4)データ処理例
 回収した土壌水分計データをpF値に換算して日報、月報、図などの処理をします。

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